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4月12日の日曜日、バイエラーファウンデーションで開催中のポール・ゴーギャン展に行ってきました。
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ゴーギャン展は、朝10時から。まだ、朝の静謐な時間帯のリーエンにレンゾ・ピアノ設計の建物は、静かに佇んでいました。
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日曜日のバイエラーが混むことは必須でしたので、開館前に着くように行ったのですが、
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開館前でも、もうこの通り。たくさんの人が開館を待って列を作っていました。
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入場料は、30スイスフラン。高い!でも、ダ〜リンがUBSの招待券を当てたので、フリーで入場。チケットブースのご婦人。ガラスが反射してしまいましたが、金髪のショートカットがあまりにも素敵だったので。
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画集も売っています。今回、ガイドツアーはパス。勝手に見て回ることに。
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ゴーギャンがフランスで描いた絵もありましたが、ちっとも良くない。ただ、顔の表情だけは、タヒチの女でなくともとても表現力が豊かで後のタヒチでの画業を忍ばせる趣がありました。
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写真撮影が禁じられている絵もあり、限られたものしか撮ることはできませんでした。
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描かれた当時は、おそらくもっとビビッドな色彩だったのでしょうが、年月と共に絵の具の色が剥落しており、でも、私はそういう油絵がとても好きです。特に、ゴーギャンは、画集で見る色彩と実際の絵画に大変落差があるので、本物を見たことがないときには、大嫌いな画家でした。これほど、本物を実際に見て心惹かれた画家は、他にいません。
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ゴーギャンは、1883年、35歳のときにそれまでの日曜画家から専業の画家になることを決意します。彼は、アンリ・ルソーと並んでアカデミックな教育を受けていない日曜画家出身の代表選手のようにいわれており(少なくとも日本では)、そして、「月と6ペンス」にも、それまでの平凡なサラリーマン生活を捨てて絵を描くためにタヒチに渡ったと書かれていますが、この展覧会での年表を読んでいくと、それが間違いだということがわかります。
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ジャーナリストだった父の亡命に伴ってペルーに渡ったゴーギャンは、その地で父を亡くし、頼りの資産家の叔父も亡くし、7歳で叔母を頼ってパリに戻ります。フランスで学校を出ると17歳で船乗りになり、再び南米を訪れます。海軍に在籍し普仏戦争に参加した後、株式仲買人になって成功を収めた後、日曜画家から専業画家へ転身しますが、それは、決して、ある日、突然にサラリーマンが専業画家に転身したわけではなかった事実がこの年表には書かれていました。実は、幼少の頃より芸術に関心が深く、志はいつもそこにありましたが、経済的な要因からなかなかそこに行き着かなかったのでした。黄色い世界地図は、ゴーギャンの足跡を映し出します。
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年表を追っていくと、さらに彼の軌跡が良くわかる仕組みになっています。かなりイケてる展示手法でした。去年のセガンテイー二展も、後日、東京にやってきましたから、このゴーギャン展もそのうちに東京でも開催されるのではないかと思います。
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さて、展示を見終えると、ゴーギャングッズの販売コーナーがあります。
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これは、ポストカード。
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結構、ゴーギャンスカーフだとか、ゴーギャンバッグだとかいろいろなものがありますが、
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いちばん面白かったのは、こちら。なんと、”ゴーギャンチョコ”!これには、笑っちゃいました。
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特別展が終わると、常設展へと導かれます。アフリカの造形に囲まれているのは、アンリ・ルソー。つい最近まで、地下の修復室で修復が行われていた作品です。写真が小さくて見えないのが残念ですが、密林でライオンが血だらけの獲物を咥えている有名な絵です。バイエラーの所蔵品だったのですね。
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ジャコメテッイもありますが、この美術館にはなんといってもモネの睡蓮が似合います。
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なんか、これ、可愛い。
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何度もみている常設展ですが、何度見ても、楽しいです。



時々、夕食にピッツアを食べます。ドイツのスーパーでは生イーストを売っているのでピッツア生地も簡単に膨れます。お気に入りのトッピングは、ロースシンケン。だから、ピッツア・ア・ラ・ドイッチェとでも申しましょうか… ここでしか食べられません。トマトソースは使わず生のミニトマトを使うので、ダ〜リンはトマトソースが無くて嫌だと云いますが、市販のトマトソースって不味いでしょ?グリーンは、ルッコラ。この日は、野菜たっぷり。ナスにズッキーニ、パプリカも冷蔵庫にあったので、載せてみました。
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ドイツで食べると、このロースシンケンが美味しいのです。
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薬味には、カイエンペッパー。タバスコの替わり。オレンジの蓋がそう。
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もう一種類は、アルザス風フラムクーヘン。ピッツア生地に、塩を加えたサワークリーム、玉ねぎとダッチベーコンをトッピング。アルザス名物、このあたりの人の大好物で素朴な味です。
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またまた料理ネタで恐縮ですが、TrentoのEurospaで買ったポレンタを調理してみました。倍の熱湯で30分ほど練り、タッパにいれて固まるまで置き、それを切り分けて耐熱皿に並べ、ゴルゴンゾラとパルメザンをかけてオーブンで焦げ目がつくまで焼きます。
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メインはポークメダリオン、カシスのマスタードソース、付け合わせにズッキーニのベイク。
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うわっ、これっ、美味しい!ただかき回してどろどろさせたポレンタよりずっと美味しい!ベネツアで食べたポレンタは、かき混ぜただけのものでも黄色が鮮やかでとても美味しかった記憶があるのですが、今回、Lago di Gardaで食べたポレンタはどこもぐちゃぐちゃで量ばかりあってどうも馴染めませんでした。こうして、ゴルゴンゾラと合わせるととっても美味しい。お薦めです。
デザート、バナナとイチゴのアイスクリームサンデー。最後に忘れずにレモンリキュールを入れましょう。
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締はエスプレッソ。カップとスプーンは、ダ〜リンがフレンチスーパーマーケットで買いました。斬新なデザイン。     
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家まであと1時間というところのチューリッヒで渋滞にはまり、倍近くかかってドイツの家に帰着。朝10時過ぎにTorboreを出て、帰り着いたのは、午後6時を回っていました。でも、そこは、春のヨーロッパ、まだ、日差しは高く…
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アルザスのスパークリングと、今朝、ToreboreのCo-opで買った出来立てのモッツアレッラをカプレーゼにして。これが、もう、湯葉豆腐のようでほんとに美味しい!イタリアは偉大だ!
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ついでに、朝市で買ったトマトでブルスケッタ。昨日、イタリアの Lidlで買ったバゲットが固かったので、霧吹きで霧を吹いてからベイクしたら、水分が多すぎて、ブルスケッタ生命のダ〜リンに不評。
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メインは、LimoneのEurospaで買ったレモンリングイネのゴルゴンゾラ。ゴルゴンゾラも、あまりにも見るからに美味しそうだったので、今朝、Co-opで買いました。イタリアは、偉大だ!スペインも美味しいのですが、こういうこってりさはありません。もう少し淡白というか… そこへ行くと、イタリアのねちっこさといいますか、ちょっとやみつきになる美味しさが、イタリアのものにはあります。誰かさんは、ゴルゴンゾラレモンリングイネなのに、まだ、パルメザン掛けるし〜 しつこい〜
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デザートは、やはりTorboreのCo-opで買ったギリシアヨーグルトに苺を載せて、北イタリア名産レモンリキュールをかけます。これは、ほんとにお薦めです。なんとも美味しい。発明者は、ダ〜リン。
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旅の最終締めくくりでございました。

1週間に渡ったイースター休暇も終り、Torboreからオーストリア経由でドイツへ戻ります。この日の南チロル地方は、まだ、積雪が多く、道路にも残雪が残り、渋滞気味。
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南チロルの山並みは、似てはいるけれど、スイスとは少し趣が違います。
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でも、ドライブインに寄るとドイツ語なので、私にはオーストリア訛りもドイツ訛りもスイス訛りも区別がつかないので、スイスにいるような気になってしまいます。エーデルワイスの花模様のキャラも多く見かけるし。
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途中、インスブルックを通り抜けます。インスブルックといえば、オリンピックを思い出す方も多いと思いますが、これは、あの時のジャンプ台。丘の頂きにありました。
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そして、イン川。インスブルックという名の由来は、インはイン川、ブルックは橋、イン川に架かる橋の意味なのだそうです。少しの間アウトバーンと並行して流れます。
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オーストリアからドイツへは、アウトバーンが直接繋がっていないので、一度、国道に降りてから、ドイツ側のアウトバーンへと乗り換えます。ここは、まだ、オーストリア。
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インスブルックは、アウトバーンから覗き見ただけですが、想像していたよりずっと大きな街でした。
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ダ〜リンは、途中、オーストリアのドライブインででっかいレバーケーゼサンドウイッチを作ってもらい、ご満悦。ここは、最後のトイレタイム。
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さあ、ドイツももうすぐです。でもね、このあとチューリッヒ近くで、午後のラッシュアワーに重なり、またまた大渋滞に遭遇。チューリッヒの近くは、いつでも混んでいるのですが、まったくひどい渋滞で、事故でも起こったのかと思いました。大都市の近くのジャンクションは、どこでもひどく混んでいます。