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夏の思い出編 ②駆け足のバルセロナ

ゴシック地区で次に向かったのは、ピカソ美術館。マラガで美術教師の息子として生まれたピカソは、バルセロナの美術学校に職を得た父親に着いて、14歳でバルセロナにやって来たそうです。
ご存知の通り、カタル―ニャの公用語もスペイン語ですが、実際の言語はカタラン語です。カタラン語は言語体系としては、スペイン語よりフランス語に近く、その文化もよりフランス寄りです。ピカソがバルセロナからパリへ出て大成功を収めた背景には、こういった文化体系が見逃せません。このピカソ美術館には、ピカソの青の時代からの作品があり、昔の貴族の館だったゴシックの建物と相まって素晴らしいインスタレーションが楽しめます。ミュジアムグッズのピカソTシャツはお土産に最適!でも、見てください!この日、炎天下にもかかわらず、美術館の前は長蛇の列!ダーリンに、ぜひ、見せてあげたかったのですが、私達は、この列を見ただけでgive upしてしまいました。
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長蛇の列と暑さにめげてgive upした私達が、次に向かったのは、そう同じゴシック地区にある人気のタパス屋です。ほんとうは、うちのダーリン、CAVA BARに行きたくて、スペイン人の友人に場所を確認していたのですが、スペイン人とドイツ人の間でどうもコミニュケーションが上手くいっていなかったようで、希望するCAVA BARにたどり着けなかったのです。ここは、人気のあるバスコ風のタパバーです。タパスとは、スペイン風子皿料理のことを云いますが、ここのバスコ風のタパは、輪切りにしたフランスパンに様々な具を載せてピンチョス(爪楊枝)で留めてあるのが特徴です。サン・セバスティアンあたりの本場のバスコのタパでは、パン自体にもっとバリエーションがあり、味、形態ともに、さらに美味しいタパが楽しめます。このタパバーでの会計は、食後、残ったピンチョスをお皿に載せてレジに赴き、自己申告で済ませます。
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この日、私達が選んだタパス。オリーブにサーディン、ローストビーフ、オリーブにマヨネーズ、クロケッタ、サーモンにフェネルなどなど・・・昼間からワインを飲むと眠くなってしまうので、きーんと冷えた生ビールを頼みました。
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そして、有名なカテドラルへ。私は、うっかりタンクトップで来てしまい、以前に見ているので、ダーリンが中を見学するのを待っていました。週末には、この前でサルダーナという民俗舞踊の輪ができます。
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さて、アパートに戻り、まだまだ陽が高いので、近くの市場へ。ホスタフランクスの市場は、ランブラスにあるサン・ジョセップ市場の規模には適いませんが、肉屋、八百屋、惣菜屋、お菓子屋とあらゆるものが揃っており、2階は本と文房具、CDや雑貨も置いてあります。今回、私達がここに来た理由とは、どうしてもある1軒のオリーブ屋に行って、オリーブやピクルスを買いたかったからなのです。そのお店は、間口が一間もなく、少しとうがたってはいるものの、ハンサムなお兄さんがやっており、前回の夏に買った折には、わざわざうちのダーリンにといって、大きなオニオンのピクルスをおまけしてくれたのです。そう、彼は、完璧にゲイですね。あのセンスの良い物腰といい、美味しいものの薦め方といい、特にうちの“ダーリンに”といって、おまけをしてくれるところなんて、笑っちゃうくらいゲイだと思いますけど、もう一度、彼に会いたくて、そして、彼の薦める美味しいオリーブを買って帰りたくて、わざわざやって来たわけなんです。でも、8月の20日は、誰もが夏休みの時期で、市場もがら~んとしてひとけが無く、残念なことに、お兄さんに再会は叶いませんでした。そして、美味しいオリーブもgetできず・・・ああ、残念!
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友人のアパートは、とても便利なエリアにあり、地下鉄の駅も2駅利用でき、大きな国鉄の駅にも徒歩数分、そして、このスペイン広場にも徒歩5~6分で行けてしまいます。この正面奥をずーっと行くと国立美術博物館が丘の上に建ち、その後ろ手はモンジュイークの丘へと連なってるんです。
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by ueno-panda | 2010-04-16 14:22 | スペイン | Comments(0)