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川口湖と道の駅“かつやま”

 さて、まだまだ陽は高く、時間はたっぷりあるので、川口湖へと車を走らせます。じゃ~ん、こちら河口湖。20分足らずで到着。
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駐車場(無料)の向こうは、イギリス風戸外用椅子付テーブルが湖面に注ぎ込む溶岩の上に何脚か点在し、湖面を渡る風は冷たいながら日差しを暖かく受ける場所で、バナナのランチ。朝食があまりにも充実していたので、お昼になってもお腹が空きません。日差しを受けてランチを取るおばあちゃんふたり。この後、ぞくぞくと年配のファミリー群が到着し、テーブルはたちまち満席になってしまいました。ここ、溶岩石で足元がかなり危ないのですが、他のおばあちゃん、杖をつきながら上手に溶岩の上を渡り歩いていました。お見事!皆、コンビニでお昼を買って、ここでランチしているようでした。日本にもイギリスの習慣が馴染みつつあります。
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溶岩石をぽんぽんと跨ぎながら、水辺に辿り着くと、そこは、こんな。透明度はいまいちかなあ・・・
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後ろ手に、河口湖から見る富士山はこんなふう。だから、旅館はほとんど向こう岸に、こちらを見る恰好で建っています。
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さあ、河口湖も満喫したことだし、次なる目標西湖へと向いました。と、右手に大好きな道の駅“かつやま”の表示!むむむ・・・これをこのまま見過ごすことができようか、というので、迷わず回れ右!そこは、ナビにも載っていない小さな小さな道の駅“かつやま”。目の前の湖も良い感じ。こじんまりとさっきの河口湖とは大違い、ここは、西湖に違いない!と思って、おばあちゃんたちに大ウソをこいてしまいました。そう、ここは、西湖に行く途中、さっきの河口湖の思いっきり左側の端だったんですね!風に吹かれ、陽光にあたりながら、妙に美味しいキャラメルマキアート¥450-也をすすっているときに、ふと気がついたんです。あ~、それでも気がついて良かった。だって、今まで、私は車には、ちょこんと同乗する役割で、“ここは、どこそこだよ~”って、甘やかされていたので、自らハンドルを握り、未知の場所へ行くなんぞ、ほとんど初めての経験なのであります。最近に至って、やっと、自立の第一歩か?
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河口湖のこちら側は、自然が豊かに残され素晴らしく良い環境です、同じ河口湖とも思えません。
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昔、私が小さい頃、父と車で来た山中湖の湖畔は、こんなふうでした。もっと広い砂浜がずーっと広がり、こんな人工的な芝生など無く、風が渡る湖面は、もっとずっとあっちの方なのです。そこで、車を停めて、コッペパンに鯨の大和煮の缶詰を開けて食べようとしていたのです。今でもよく覚えています。あの大和煮の甘い匂い。コッペパンのやわらかい感触。とてもお腹が空いていて、鯨の大和煮も大好物でした。でもね、食べられないんです。食べようとして、パンを口に入れようとするのですが、如何せん車酔いがひどくて、食物が咽喉を通らないんです。子供って、三半規管の発達が充分ではないので、車に酔いやすいじゃないですか。私もご多分に漏れず、カントリーサイドに連れて行かれる度に、酔っていたんです。辛かったなあ。山中湖と鯨の大和煮、それにコッペパン、それに重なる父の思い出、ああ、今でもあのときの光景が目に焼きついて、絶対に忘れられない思い出です。
by ueno-panda | 2010-11-18 13:44 | 日本探訪 | Comments(0)