Ribeauville アルザスプリントのテーブルクロスショップ
店内には、世界中の観光客から集めた世界中のお札がぶら下がっています。生粋のフランス人なら、こんなことしませんよね~
そっ、ここの経営者はアラブ人です。レバノンから40年前にやってきたJeanがこの店の経営者。こちらが、Jean。40年前といえば、長~い中東戦争の頃。あの頃、長引く戦火に子供を殺されるのを恐れたアラブの親たちは、何がなんでも子供たちを国外へと送り出したのです。Jeanもおそらくそのひとりとしてフランスにやって来たに違いありません。でもね、彼の名前はアラブっぽくないでしょう?だから、どうしてあなたの名前はアラブの名前じゃないのか尋ねたのですが、レバノンは、半分はモスレム、半分はキリスト教徒なんだそうです、で、Jeanはキリスト教徒なのでモスレムの名前ではないそうです。私がここで買物をしたのは3回目。売り手がアラブ人だと、どうしても値切りたくなる私。なぜって、私の少ないアラブ経験から云うと、アラブ世界は値があって無い社会。最初から値切りを計算して付けられた正札のような気がするからなんです。すっごい偏見かもしれないんですけど、多分、この人がフランス人なら、私も値切るという行為はしなかっただろうと思います。もっともしつこく粘っても、いつも大してまけてなんぞくれないんですがね。ナプキン1枚おまけとか、今回なんかテーブルクロスを4枚買って、€5引いてくれ、€5で売っているショッピングバッグをおまけにつけてくれただけですけど・・・
こちらが、Jean氏。USAに姉が住んでいて、イースターにはアメリカに行って留守なので、買い物にくるときには電話するようにと名刺をくれました。最初に買物をした後、騙されたかなと思いましたが、他の村の家庭用品のお店で同じテーブルクロスが倍近くで売られているのを見て、この店は高くないと思ったのでした。それから、2度ほどこの店で買物をしています。今では、なんだか親近感さえ生まれて来て、日本人のお客さんもこの店には多く来るとのこと、日本語の挨拶を教えてくれというので、“こんにちは”“さようなら”など教えて来ました。
店を出て、再び村を歩くと、ここはほんとにお伽の国のよう。美しい家並みです。