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Leukerbad その5(山は白銀♪)

 さあ、スキーもレンタルしたことだし、いよいよ♪山は白銀♪朝日を浴びて♪
 でも、ちょっと待って、ロッジからリフトが見えないってことは、リフトまで遠いってこと?遠いってことは、この重いスキー板と靴で雪の山道を歩かなきゃいけないってこと?うぎゃー!歩きましたよ、ロッジからリフト近くの駐車場まで車で行き、そこからスキー靴履いたまま、スキーをしょって登り坂を。着膨れしてる上に、重いスキーにスキー靴でしょう、これじゃまったく鉄人28号ですよ。♪雪の山にガオー♪だわ。20分くらい歩いたでしょうか、やっと着いたと思ったら、リフトの上まで鉄の階段を登らねばならない・・・悪夢だあ・・・ああ、苗場が懐かしい。混んでても、ゲレンデが多少狭くてもいい、出てすぐゲレンデがいいー!これじゃ、白馬の民宿から、おっちら、えっちらゲレンデへって感じ。でも、白馬だって、鉄の階段は登らなくてよかったぞ!もう、スキーをする前にげっそり・・・
リフトも日本の倍は大きい。
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もう、雲も下にある。
ゲレンデは、こんな感じ。ここは、平らに見えるけど、スキーを1度でもした御仁ならおわかりかと思いますが、ゲレンデに平面は存在しない。ここ、結構、急なんです。私だって初心者じゃない、このくらい行けます。でも、でも、運動不足に加え、なんとスキーは20年ぶり。その上、気温は軽くマイナス。だけど、折角、夢にまで見たアルプスのゲレンデ、ここで頑張らんでどーする?頑張りました。うちのダーリン、親切なんだか、お節介なんだか、うるさくコーチをしてくれるんです。横に張りっついて。で、ですよ、ここ、かなりな急斜面なので、斜滑降してたら、ちゃんとシュテムターンをしろと云う。うるさいからあっち行ってよ、と云っても、うるさくコーチをしたがる。”ええい、ままよ。”とターンした途端、悲劇は起ったんですね。
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”ううう・・・”そのまま、私は動けなくなりました。こういうとき、どうしてスキーの上手い人は、”早く立て!”と云うのでしょう。だって、立てないんです、痛くって。そのうち、じゃじゃじゃーと斜面を蹴って、超上手い御仁が到着!
「誰だ!こんなところに初心者を連れてきたやつは!」
ダーリン、びびって、しゅんとうなだれてしまいました。
「ここは、初心者コースじゃないって云ってるだろう?」
「は、はい・・・」
「ところで、そいつ、大丈夫なのか?救助を呼ぶか?」
私、
「だ、だいじょうぶです。ただ、ちょっと痛くて立てないだけ・・・」
「ほんとに大丈夫か?」
「は、はい。(それに、シュテムターンに失敗して転がってはいるけれど、私は断じて初心者じゃないってば!と、心の中で云っている。)」
「早く、立てよ!」
今度は、ダーリン、びびらされた分だけ私に当たってくる。でもね、本当、痛くてちょっとやそっとでは立てなかったんです。
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それから、ヒュッテで休んでお昼を食べて、まだ滑りましたよ。結構、根性あるんです。スキーを外すと痛いので、ずーっと滑って帰りたかったのですが、途中に私には越えられない難所があるというので、リフトでふもとまで戻るのですが、もう、私は痛いのでさっさと戻りたかったところ、”スキーのあがりは、ホットドリンクで一息ついて”、がアルプスでは常識だと云われ、ドリンクコーナーへ。うーん、確かに、暖かいハーブティーは美味しい!でも、足が痛い・・・
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 実は、私、重傷だったんです。あんまり痛いので、すぐに医者に行こうと思ったのですが、医者に行っても冷やすだけだよ、と云われ、それもそうだな、とそのまま冷やしただけだったのですが、これが、時間が経つほどに腫れてきて痛みがひかない。左膝十字靱帯が延びてしまっておりました。東京の大学病院では、内側の靱帯は切れているけれど、十字靱帯は大丈夫と云われました。が、そんなはずはないという意見があり、もう一軒の病院で膝専門医に見せMRIを撮ったところ、膝十字が延び切って使い物にならなくなっている、しかも、これは、今やったものではない、と診断され、膝十字靱帯復元手術を勧められました。あの、サッカーーや野球選手が痛そーにやっているあれです、あれ。結局、自己判断で手術はしませんでしたが、春までの3カ月間、リハビリに通う破目に。辛い冬だったなあ、それでなくとも冬は辛いのに。

 しかも、そうとは知らず、痛い足をひきずってこのあとも旅行続行。さすがにスキーはこの日で止めましたが・・・
by ueno-panda | 2010-01-06 03:54 | スイス | Comments(2)
Commented by flower-production at 2010-01-06 21:39
何てことだったんでしょうか。。。
>膝十字が延び切って使い物にならなくなっている・・・  ビックリしました。
ずっとリハビリに通っていたんですね。
今は大丈夫なんですか?

こんな素敵な所でのスキーが辛い思い出になってしまうなんて。。。
でも、上の写真からも本場のすばらしさが伝わってきます。

私は今、福島県に在住していますが、山形県に長い事住んでいましたので、スキー場は色々見て知っているのですが(滑れませんです)、スイスは別格ですね。
素晴らしいです。
Commented by ueno-panda at 2010-01-07 10:13
私の20歳のときの初スキーは、忘れもしない猪苗代でした!地元のおじさんが親切にコーチしてくれ、「危ないから、上へ行っちゃいけないよ。」と云われ、忠実にお言葉を守っていました。そして、そのうち吹雪でリステル猪苗代に閉じ込められたのでした。来る日も来る日も動かないCMと吹雪予報を見ながら、”ああ、青春!”リステルのチーズカツ、美味しかったなあ・・・!
スイスの方が標高が高いので、確かに景色が違いますね。
ここは、ゲレンデの幅があまり広くないそうです。他は、もっと広いらしい。
前十字をやったのは、思い出すにおそらく志賀のジャイアンツで転がり落ちたときだと思うんです、でも、あのときは、若かったので、そのまま来ちゃったらしい。この事故の後、walkingが不得意になってます。外科医には、「これで、将来、膝の痛いおばあちゃんがひとり増えることになる。」と、脅されてます!うえーん!